知人から、「源氏物語全集(上野榮子著:日経新聞出版社-2008年10月刊行・全八巻)」をいただきました。
元々は主婦の方が18年の歳月を費やし口語訳を完成したものを自費出版で刊行されたもので、読みやすい語り口と主観のない訳文で評判になったものだそうです。
実は「源氏物語」は、小学生だか中学生だかのときに与謝野晶子訳文で触りを読んだもののどうにも取っ付きが悪く、以来、苦手意識から「あさきゆめみし」すら読んでいなかったので、せっかくの贈り物にも少しばかり「別の古典だったら良かったのに・・」と失礼なことを思ってしまったのですが(ごめんなさい)・・とはいえ、貴重な全集をわざわざいただいたのだから、これを機にもう一度挑戦してみるのもいい切っ掛けです。こんなことがないと多分一生手をつけないし(苦笑)。
もう少し暑さが落ち着いたら読み始めようと思ったのですが、お礼状を書くためにとりあえず本を手にとって桐壺の冒頭だけ読んでみました・・・読みやすい!与謝野晶子訳ほど堅苦しくなく、瀬戸内寂聴訳ほど艶っぽくもなく(笑)。原文を忠実に現代文に直しているという感じで、意訳がほとんどない(と思われる)分、とっつきやすいです。
一気には無理でも、これならぽつぽつと秋の夜長に少しずつ読み進めることができるかも。平安時代の平仮名文学ってこんな感じだったのかな・・なんて思いを馳せるのも楽しそうです。
包装紙を解いたときは少し重荷に感じた気分も軽くなったところで・・・お礼状を書かなくては・・・手紙は苦手なんですよね・・・(^^;)。